あなたはふと、疑問に思ったことはないだろうか。

なぜ自分はいま生きているのだろう。
どうして今ここで、こんな事をしているのだろう。

そう、いまの自分というものは、
本当は誰かが見ている夢なのではないか。
誰かの想像ではないのか。

そうであったらどれほど楽になれただろう。
そうであったら「今」というものは、どれほど下らないのだろう。

そして、もしそうであったなら、
あなたはあなたの人生を操る、
いわばあなたの世界の「神様」に、
一言文句でも言ってやりたくなるのではないだろうか。

そんな理不尽で、楽しくも儚くもある「今」という時を、
もしも自由に描けるとしたならば、
あなたはどんな物語を描こうとするだろう。

これは、この世界かもしれないどこかの世界で生きる、
とある「世界」の
とある「かみさま」のものがたり。